結婚式、ラップタイム、二日酔い/ブライアン
 
子部員も女子マネージャーもいた。それは合宿でしか味わえないものだった。他校のマネージャーがストップウォッチを手にし、ゴール前でタイムを読み上げる。いつもやる気のない副顧問のしゃがれた声ではない。
 周回をトップ通過するたびに、彼女達が好きになってくれるのではないか、と邪推しながら必死に走る。そんな理由で、オーバーペースで初めから走っても、案外後半まで持ってしまったりする。その時は、彼女の目線よりも自分の能力に驚いてしまって、彼女の読み上げる声を聞くのを忘れてしまったりして、後悔する。
 練習のラップタイムを書いたメモを彼女達から受け取る。その下には申し訳程度に、お疲れ様でした、明日もがんばりま
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