結婚式、ラップタイム、二日酔い/ブライアン
りましょう、などと書かれている。その紙をだれが持つかということでその夜の会話は盛り上げる。
2次会、3次会、と終わり、ホテルに帰ってきたのは深夜4時くらいだった。趣味も嗜好も合わない友人だった。でも互いに不思議と話をした。連絡も大して取り合うことはない。でも帰省すると必ず飲みに行った。今のことを話すことはもうほとんどしない。お互いの価値観が全く違うことを、お互いに感じているからだろう。それでも、馴染めない気持ちが生じるのは最初だけだった。趣味や嗜好の会う友人と話しているよりも、もっとぴったりと、馴染んでいく。過去の話を、いつも変わらない思い出話をして、いつ、東京さ帰んな?、と尋ねて、明日、
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