ライト・ヴァース雑感/ふるる
とびもそっちのけ
これこそ
はる
なんだ
あの
やぎあしの
ふうせんうりが ふえをふく
かなたへ
かすかな
おとをたてて
※4
この詩、二種類あって、前作はもうちょい硬い感じなのですが、直した後の子どもっぽい感じの方が断然よいです。著者の訳もかなり上手いですが。
far/and/wee の繰り返しが音的になんとももの哀しいような、うっとりとするような、春って感じ。weeは風船売りの小さな笛の音とも取れるし、子どもの歓声「ワー」そのものを表記したともとれる多義性を持っているそうです。あとは、カミングスの先祖のスコットランド系の言葉、w
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