ライト・ヴァース雑感/ふるる
ばん暗い夕暮
森と凍った湖のあいだで
近くに農家ひとつないのに立ち止まるのは
なにかおかしい わたしの子馬はそう思っている
どうかしたのかと問いかけるように
身体をぶるっと震わせ 鞍の鈴を鳴らす
ほかに聞こえるのは 吹き抜ける柔らかな風と
しんしんと降る雪の音だけ
森は美しく 暗く 深い
けれども わたしにはまだ約束がある
眠りにつく前に 何マイルもの道のりがある
眠りにつく前に 何マイルもの道のりがある
※3
この静謐な、人生ってものをしーん・・・。と感じさせるような詩は、アメリカ詩の名作中の名作として知られ、アンソロジーにも最多登場だそうです。すご
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