死神博士のお化け屋敷/atsuchan69
眠る丑三つの刻――。催されたディナーは、村人のグリルとか詩人の脳みそとか、舌と唇の鮮血のパテだとか、ぶつ切りにされた手だの、足だの、頭だの、プリンのような乳房だの蜂蜜漬けの目玉だのがテーブルに並んだ。
死神博士は若い女のものと思しきレアな腿のあたりを、もはや人間とは思えない鬼のような形相で齧りついた。
メイドはまた錆びた色の水を尿瓶に入れて運ぶ、
「たくさん、お食べになってくださいね」
「いやもう、見ただけでお腹一杯」
「――さあ、どうかご遠慮なされないで」
心優しいメイドは私に寄り添ってスプーンで掬い、乾いた血痕のある不潔な皿に目玉を二個ものせてくれた。
「アントロポファジーについ
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