死神博士のお化け屋敷/atsuchan69
 
、さかんに手を振る。
「照射、十秒前です・・・・九・・・・八・・・・七・・・・』
「最後にたった一言――」と、博士は眼を閉じたまま呟いた。
「五、四、三、二・・・・」
「主よ、×××××」
「1、発射します!」
音もなく凄まじい閃光と、やがて足元から白い煙と毛皮を焼いたような酷く邪まな匂いが立ちのぼった。
「ああ。――博士、死んじゃったのね」
ややあって辺りが鎮まると、真っ白に曇った遮蔽壁をまわって、ついさっきまでベッドがあった場所の大理石の床が高熱で溶け、黒いガラス状の塊りになっているのをこの眼で見た。
「ああ。これってマジ、ユーチューブとかにアップできんのかな?」
私はひと
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