エセエッセー/光井 新
多々あるけれど、自殺とかはしない。生きて、生きてそれでどうしようかなって考えてみる。十四歳、たぶん先は長い。でもそれは無限の可能性なんかじゃなくて、私には牢獄に思えてしかたがない。牢獄の中で生きている事が苦しい。でもそんな風に考えてしまうのは思春期のせいだろうとも思わない事もない。私の志、それは志を探すという事にしておこうと思う。じゃないと先に進めない。随筆は立ち止まる事なのかもしれないけれど、衝動は止められない。
そして私は海へ。シナプスの海へ自分探しの旅に出る。昔読んだZ境という本のあとがきを思い出す。「テレビの向こう側が本当の世界」、私が牢獄にいる理由はこれだと思った。そして小学生ながら
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