Let the people play??The Game. 銀上かもめ /「街」/葉月二兎
」として。
さて、書き手のゲームに付き合って、読者もそろそろ疲れているころだろう。書き手はこうした心情までも図ってくれているのか、私の言葉をこれ以上ないほどに先読みし、私が書くはずだった試みを頓挫(Checkmate)させる。
口を揃えて僕らが言うことには
こんなになってしまうのも
かんたんなことじゃなかったんだよ
そして「読み手」と「書き手」という両極は、言葉を重ねあわせる。
そして腫れぼったい目をこすり
誰かを待つために歩いていく
最終連で「読み手」と「書き手」が重なりあう。それは「言葉」という「両義性」であるが、それを媒介す
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