Let the people play??The Game. 銀上かもめ /「街」/葉月二兎
そうして読み手は「森へ行き」、森へと我々を連れだして、
( いつもここへ来ると決まって
こんなところあったっけ? と言う )
―――まるでふざけた少年探偵のように、私の「読み」を掻い潜り、
年輪にスプレーをかける
ときどき一番賢い詩人の頭にも
書き手のゲームに付き合う読み手に刻まれた顔のシワ、あるいは思惟を巡らせる脳溝を冷やかすように、スプレーがかけられる。この不意打ちに私ならば「バーロー」とでも返すだろうか。いや、「そんなことだから戦争もよく始まって」しまうのだ。
{引用=
そんなことだから戦争もよく始まって
だけど死ぬ奴
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