ピチカカ反応/木屋 亞万
らしたときに、ピチカカ鳥ははじけ飛びました。そこから後は、逃げ出して遠くから見ていた彼らの仲間が見たという話なのですが、弾けたピチカカ鳥の破片が飛び散り、その多くは煙になって洞穴の辺りに立ち込めたそうです。尻餅をついていた彼らは、やがてバタバタと苦しみ始めました。顔や手足が青くなったかと思うと、今度は見る見る白くなっていきました。足だけが青白く光り輝き、彼らは足をバタバタと地面に打ちつけ、七転八倒してのた打ち回りました。「ぼんやりとした青い光があいつらの身体を覆ったと思ったら、全部足のほうに集まっていったんだ。まるでアレだ。静脈を全部足に集められているみたいな感じだったよ」と仲間の男は言ったそうで
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