川柳を誤解してた/ふるる
 
。どんなだったんだろ。これは明和2年に発行された『俳風柳多留』という川柳の古典と言われている本の中に収録されていて、その頃から川柳の基本は、「穿ち」「軽み」「笑い」であると言われていました。
穿ちは、物事や人情の隠れた真の姿に巧みに触れること。軽みは、気が利いていてうまいこと。笑いは、(笑)、嬉しさ、面白さ、嘲笑、など、ですね。

しかしその後、川柳は性愛や色欲、駄洒落や言葉あそびの方へ走っていき、その頃は「狂句の時代」と呼ばれるようになります。そして、明治末期から大正になって、川柳を立て直そうという運動がさかんになりました。その後の戦時中に、


手と足をもいだ丸太にしてかへし

[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(14)