キム・ギドク監督 『サマリア』 〜〜ヨルノさんと詩を巡る旅 その1/ヨルノテガム
 
?普遍的に?訴えてくるものに対しては「霊感」や「インスピレーション」、辞書には「天来の着想」といった言葉で素晴らしさを表現している そういった思いも寄らない豊かな地点へ誘ってくれる音楽映像の映画であった 詩という表現ジャンルで考え直してみると作中において「作者の考えだけではないという感じ」、「読者の予想も及ばない地点で次々とひらめいていく文章」というものは ほぼ一人芸術である詩の文筆の魅力と言っていいだろう 作者というのは詩という自由な文章フィールドにおいて 予感しつづける旅人 であるのかもしれない


キム・ギドクは美術も担当しているようで 物の使い方、物に込められた意味合い、意図というも
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