キム・ギドク監督 『サマリア』 〜〜ヨルノさんと詩を巡る旅 その1/ヨルノテガム
 
法 を知りわかって編集してある 『サマリア』は一種の音楽映像、つまりCMを繋ぎ合わせたような構成を取っている。 一場面に一つのテーマ音楽をつけることで雰囲気は生まれ、幾つか後の場面でまた同じ音楽を用いて 場面の関連付けと心情の深みをなぞらせ記憶させ 流れを形づくっていく この映画は音楽センスが半端なく情緒豊かで鑑賞者に自身の心の襞を新たに気づかせてくれるようであった サティのジムノペディに負けていない

音の配列に情感が宿るとして 物にも映像にも
そして言葉の配列にも 宿ると感じるモノはあるだろう
詩的であること、詩情、情感、情緒、情動。これではまだ言い足りないという時に 正に個別的に?普
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