借りた詩集 西條 八十全集/ふるる
ぼり、また沈む
月の心を誰か知る
夜ふけの屋根のお月さま、
夜ふけの窓にしみじみと
ひとり眺めて涙する
乙女ごころを誰か知る
(略)
(西條八十全集第三巻 「秋の夜」より)
というのがあるんですが、
祖母が「夜ふけの屋根のお月さま、乙女ごころを誰か知る」とか言ってたのを思い出しました。この詩は昭和7年のもので、祖母は大正16年生まれですから、その頃5歳か。読む機会、あったかしら。今度聞いてみよう。それとか、昔の女学生の言葉遣い、「およしなさいよ」「ハンケチ」「シュミーズ」「シャンデリヤ」(昔の人はカタカナの最後の「ア」を「ヤ」と言いますね)など、久々に眼にしま
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