借りた詩集 西條 八十全集/ふるる
 
ぎる・・・。全集の中の栞には、西條八十が金子みすゞから手書きの童謡集を三冊送られて、それを出版したいと思いつつもしなかったことが書かれていますが、つらすぎたのかも・・・と思います。出版して、もしも認められなかったら、嫌だし、「西條先生と弟の正祐さんにだけわかってもらえればいいの」と言っていたらしいから、あんまり世間に出したくない、その気持ちを大事にしたのかなって。
つい長々と語ってしまった・・・・。



最後に、お気に入りのを載せます。

「顔」

行(ゆ)けども、行けども
涯(は)てしない荒野(あれの)で
青白い花ばつかりが咲いている、
こんな{ルビ寂
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