借りた詩集 西條 八十全集/ふるる
気分です。
西條八十は「童謡」という子供雑誌に投稿された金子 みすゞの作品を(選者に西條八十を指定している)採用しまくり、その数二十三編、彼女の才能をかなり買っていました。二人は一度、たった5分ほど会ったことがあって、そのことも書かれています。そして沢山の詩を紹介した最後に、みすゞの、お墓に入ったいい子は翅が生えて天使になって飛べるのよ。という詩を引いて、「生きては貧しく、不幸だつた『金子みすゞ』は、ほんたうに心の気高く清い、いい子でしたから、今ごろは美しい翅の生えた天使になって、どこからか、この原稿を書いている私を見て、にこにこ笑っていることだろうと思ひます。」と結んでいます。もう、悲しすぎる
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