ピティちゃん/salco
事なく第3次へ移行する。今度はある
意味での社会人類学的選良に人気が及んだのである。
いわゆるハリウッド女優の戦略的セルフ・イメージがセダ・バラの黒い誘
惑やリリアン・ギッシュの白々しい口すぼめというカビ臭い両極を脱した
七十年代以降、更には発展的派生亜種としてのケイティ・ヘプバーンに代
表されるクロムウェル風脱水乾燥、つまり演技派でございます的知性より
も等身大の女の子気質=キャピキャピ を優先する今日のハリウッド・セ
レブがピティちゃんのパピパピ=無垢な可愛らしさ に目を留めたという
わけだった。
東洋ではそこに女性器の暗喩でも見出すのか、手許で口元を隠し淑女を装
う上
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