poetarot(魔術師のカード)保存版/みつべえ
難破船が、出港する。船であるからには。海が。あるからには。心優しい、友人たちよ。惜しまないでくれ。わたしは。幸福とひきかえに、世界を。手にするのだから。
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棒のようなものを、ふりまわす。疲れ果て、杖にして歩く。夏のおわりに、杭として打つ。地中ふかく、夜と昼と朝の。悔恨はのびて。銀河の、水脈が破られる。
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聖杯に血を受ける。知と力の過剰が、めくるめく幻像を呼ぶ。わたしは、どこか中世の街にいて、そこでも、ひっそり、詩を。いや。あてのない、恋文を綴っている。
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自然は魔法であり、愛すべきことに、人間はまだ、原始的である。朝の通学路。ハナミズキの花が、雨のたびに、
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