手紙/高梁サトル
、後で自責とより深い喪失に追われるのは既にある事実で、
近ごろでは自失への感覚も短くなりました。
憶測ですが、虚像の信仰をあなたにあてがった(私への)断罪の末路がこの、
逃れるべくもない、果てない暗礁の孤独です。」
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『船は遠くから眺めれば大海へ乗り出した勇敢な姿に見えても、
近寄れば暗礁に乗り上げていたりします。
それでも人は船出を決意しなければならず、
その先に起こるであろう問題や困難を迎えなければなりません。
それらを解決する為に、あるいは紛らわせる為に状況に応じた救いを求め、
その手段は需要と供給の重要性だけが主な焦点となり、
プロセスを無視した短絡的な思考
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