サイエンスフィクションズ/竜門勇気
 

問題は理屈の正当化だ。特に安全に静止することは参加者にとって当たり前のことだし、明文化する理由が思いつかない。
ただ、背景を考察してひねり出すしか無いのだ。

まず、衛星にとどまる人類の傾向。無謀なフロンティアか死んでも惜しくないならず者だ。この先入観が正しいかどうかは分からないが、それなりの説得力はありそうな感じがする。
まてよ、機械文明に押されて不必要になった異端とされる開発者はどうだ。彼らは、機械そのものは信じていない。常にエラーやバグ、開発段階での無意味な条件付による破綻を危惧している。
彼らは、辺境に送られ、そんな場所にありがちな地下資源の採掘のアドバイザーというなの奴隷にな
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