詩の書き方を求めて/岡部淳太郎
た。現代詩という多様な形式の詩が林立する場において、様々な書き方を試みるのはある意味当然のことなのだが、同時にそれは、詩へとつながる回路を求めてきたことと等しいように思える。つまり私は、詩というものの本源を求めて必死にあがきつづけてきたのであり、試行錯誤して書き方を求めてきたのは、じかに詩に触れる方法を探ってきたのだ。
私は詩に触れたいと強く願う。だからこそ、詩を書きたい、書かねばならないという思いに捉えられていたのであり、おそらく私のそんな欲求は詩を通して世界を掴み取りたいということを意味しており、私なりのせいいっぱいの世界への参入の仕方でもあったのだ。そうであるならば、確実に詩を書ける方法
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