詩であり論であるということ/葉leaf
「森」と「死者」の客観的で時空間的な関係により、科学的な世界が構成されている。ここにあるのは、詩の世界を大きくかつ繊細なものにする技術である(なお、q5において描かれている関係は、例えば原因を探るような主観性の強い作用を媒介としていない客観的な関係であり、そこでは個別的な事実が提示されているに過ぎないようにも思える。事実と評価は判然と区別されるものではなく、q5はいわば事実と評価のグレーゾーンに位置するものと言える)。
次に、(2)複数の個別的事実から普遍的な命題を抽き出す場合(通常、普遍的な命題がいきなり提示され、帰納の過程は意識されない)。この場合には、詩の記述の適用される範囲が広がる。q
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