詩であり論であるということ/葉leaf
ぶことはできないが、評価なら「論」と呼ぶことができる。
q1.都市のまどろみに吊るされているのは夢。既に全身を傷口と化した袋状の夢である。(7ページ)
ここにあるのは「夢が吊るされている」という個別的事実だけであり、事実を述べるだけでは論とはならない。
q2.いま、都市のまどろみに吊るされた夢がひときわくきやかに見えるのは、やがて明けようとする永遠の一日へのおののきが、袋状の夢の傷口を、さらに鮮明に裂いているからである。(7ページ)
ここでは、「夢」が「くきやかに見える」という事実と、「おののき」が「鮮明に裂いている」という事実が、結果と原因という関係で結ばれている。これは
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