詩人達の新たな旅路に向けて 〜「黄色の日」の印象的な詩のひと時〜 /服部 剛
 
いました。2連の、眼球も、嘴も、舌の骨も、ばらばらに描かれているような鳥のイメージは、自分という存在をつなぎとめたい・・・と願う現代人の姿に重なりました。3連の(海底で彼は 世界で一番小さな鳥を探している 美しいうつくしいその羽根を 毎晩夢に見て 枕にしがみついている)という、彼は、詩人の姿に重なりました。4連の(誰ひとり濡れないような世界で一番大きな木)はきっと誰もが探し求めている存在なのでしょう。 


「解禁」・・・とものさん  

 (寒すぎる夜のミネストローネ あったかいスープ皿)という日常の食べものから詩が始まるのは、とものさんらしいと思いました。2連の(瓶の中押し込んだ
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