詩人達の新たな旅路に向けて 〜「黄色の日」の印象的な詩のひと時〜 /服部 剛
 
んだ自分 引きずり出す日が来たね皮を傷つけながら 絞り出した)という描写はとても印象的で、自分が歩いて来た道の途上で、時に傷つきながらも、詩の言葉を語る舞台へと、歩んでゆく決意のような気がしました。3連(記念にラベルをきれいにはがしたって その存在をきれいに忘れてしまう)〜(ここからの3日くらいあればじゅうぶん自分の歴史はすべて終わる)というところで、潔さというか、葛藤を越えて潔くあろうとする自分を、感じます。 

 5連(刺さる雨は細く堅牢なピアノ線 メリケン針の太さ「針山ぞ 我は」と傷をみつめて 駅の外 雨の夜明るい月に会えたと思えば 新しい街灯の白い頬 撫で)・・・「針山ぞ・・・」の言
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