アルフォンソ・サノヴァビッチ4世についての覚え書き/salco
 
間、我々は自分の生じ来た所を熱心に訪ねてみる。そ
こで懐かしい何か、又は新奇な何かを見出すのを期待してなのかも知れな
い。しかし結局は自分の一面を知るに過ぎないのだろう。それならば外を
歩いていて風景を眺めたり、人と対話している時にも経験できるのではな
かろうか。
女のアソコに何があるのか。未知は無限の可能性を秘めて横たわる。とこ
ろが行ってみたら何もない。望ましい今日はあるのだろう。今日というよ
りそれはひと時だろう。そのひと時とは感覚と運動でしかない。何故なら
そこは宇宙空間や新大陸ではなく器官だからだ。自分の器官をそれでしご
いただけで、その過程で女を喜ばせたと吹聴したとこ
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