大森にて??とある放浪別記??/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
った。たいていパチンコに消えた。
そんな生活を三ヵ月続けた。
部屋は薄暗かった。
ぴったりだと、思った。
天井の四隅にぼやっとしたもやがかかっている。
エアコンが効いているはずなのに、汗ばむ感じがする。
命がけではるばるわけのわからない外国に来た女と、若いだけのただの冴えない男。
ビルの一室で二人が、ただ時間を浪費する。
まだ、続いている。
三ヵ月を過ぎると上が変わった。
以前の上は現場での送迎の際乱暴な運転で従業員を困らせた。
それ以外は切れ者で、結局出世したせいで飯場の担当を終えた。
新任の上は、前任とはあまりに能力に落差があった。
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