大森にて??とある放浪別記??/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
りパン工場や肉屋のバイトをしたりして土方の仕事に行きついた。
 怒鳴られたり帰れと言われてばかりだったが、不思議にやめようとは思わなかった。運動神経というものに縁がある方ではなかったにもかかわらず体を動かすのは好きだった。終わればその日の分の金をもらってまた明日、というのも単純でよかった。
 出張は、土方になってから三社か四社目かのところで言われた。
 元住吉に連れて行かれ寮に入ると、もろにロケンローな男二人と相部屋になった。真新しいアパートだったことだけが取り柄だった。
 夜になると毎日騒がしく、寝ているというのに酒を飲んではギターを弾いたり大声で歌われたりした。
 仕事は難しくてさっ
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