黒頭巾ちゃんと仮面舞踏会/チアーヌ
んは半分あきれながらうさぎの様子を見守っていました。
うさぎは、今初めて気がついたらしく、しげしげと自分のドレスを見、そしてふと顔をあげ、青頭巾ちゃんに目を止めました。
「あっあんた!なんでわたしのドレス着てるのよ!」
「あらうさぎさん。目を覚ましたみたいね?どうだっていいけど、何よこの安っぽいドレス!わたしだってこんなのごめんだわよ。でもねえ、騙しやすそうなバカはあんたしかいなかったんだもの」
「何ですってえ?」
青頭巾ちゃんはすっかり酔っぱらっていたのですが、バカうさぎの剣幕に逆ギレし、ワイングラスをポイと放り投げると、戦闘態勢に入りました。
うさぎもすっかり頭に血が上ってい
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