黒頭巾ちゃんと仮面舞踏会/チアーヌ
 
ているようで、側にいるおおかみに腕を抑えられています。そうじゃなかったらもうすでに飛びかかっているでしょう。
「ああもう、あっちの奥さんも、こっちの奥さんも、こりゃまた大変な方々ですな」
 黒頭巾ちゃん付きの道化師が、青頭巾ちゃんのワイングラスをキャッチし、溜め息をつきました。
「ふんっ、なによこんなボロドレス。さっさと返してやるわよ!」
 そう言いながら、青頭巾ちゃんはニヤリと笑って、ゆっくりと脱ぎ始めました。
 青頭巾ちゃんの色っぽい体に、イタリア製の高級下着がしっとりと似合っています。
「相変わらずいい体してるなあ、青頭巾」
 おおかみが青頭巾ちゃんのお尻を軽く撫でました。

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