【批評祭参加作品】<椎野いろは>さんの『つなぎ』と『低気圧』を読んで/Kashin
 
うになるぼくを
言葉が
つなぎとめている


■批評

まず前置きとして、私が今後使う「作者」とは、作品を実際に作成した人の事を指し、「語り手」とは、作中で客観的に語っている語り部の事を指し、「主人公」とは、作中で実際に行動・言動している人の事を指します。いきなりそんな面倒臭い事を述べて申し訳ないのですが、それらの区別はとても重要なので、約束事として提示しておきます。<椎野いろは>さんのこの二作品は、おそらくそれら三つの区別が成されておらず、ほぼ同一にして扱っている可能性が高いと思われます。ちなみに、二作品目の『低気圧』は批評の後に掲載しています。

二作品とも、改行する事でうま
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