【批評祭参加作品】つめたくひかる、3?江國香織の表記/ことこ
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こちらは、「つめたいビール」「つめたい女」「つめたいビール」とやはり3回(タイトルを含めると4回)、「つめたい」が出てくるが、いずれもひらがな表記である。この詩では「つめたいビール」が重要なモチーフとなっており、特に、中盤の「ぬるいビール」と「つめたい女」の対比が印象に残る。
以上で見てきた通り、「つめたい」をひらがな表記にすることには、その言葉を読者に読み流して欲しくない、丁寧に扱いたい、といった気持ちが反映されており、ひらがな表記にすることで、読者の目を引きつける効果があると考えられる。
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さて、私は、「つめたくひかる、
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