【批評祭参加作品】知らんがな【うさこ、戦う】/虹村 凌
 
と思えば負けだし、最後まで「知らん」と思えば作者の負けだ。お互い実に暴力的な姿勢だと思うが、作品なんぞそんなものだろう。別に崇高でも神聖でも何でも無い、恐らく何の役にも立たない無用の長物なのだ。詩に限らず、芸術全般そうであろう。ジェットコースターみたいに、一時の快楽は得られても目的地には着かないし、ジャンクフードみたいに、美味しくても腹持ちも栄養もイマイチであると思うのだ。
  別に君等の世界とかに対して否定的なスタンスを取っている訳じゃない。ただ、俺は知らんと言うだけだ。君等の世界が違うとも言わんし、狂ってるとも言わん。だってそれが君の世界なんだろ?俺にはわからんが、君にそう見えるのなら、そう
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