【批評祭参加作品】知らんがな【うさこ、戦う】/虹村 凌
 
イトルじゃないと読む気がしないと言うのは我が侭だろうか?ダラダラと溢れるように並ぶ詩の中で、「なんじゃこりゃ」と思う、思わず目が止まる様なタイトルが欲しい。そこで始めて、「知らんがな」と言うラインを超えて、俺の興味を引き、そっちの世界(作者の世界)へと足を踏み入れる事になるのだ。別にタイトルが詩の全てでは無いが、詩の顔なのだ。人の見た目は9割だが、詩の5割はタイトルだと思っている。
  その興味深いタイトルをクリックして、中身を読んだ瞬間から作者と読者の攻防戦が始まる。作者の「どうよこの世界観、どうよこの世界、どうよこの感じ」に対して、俺の「知らんよそんなもの」が挑むのだ。俺が「なるほどね」と思
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