【批評祭り参加作品】現代詩手帳散見/リーフレイン
いう特集でしたのは現代詩手帳の2009年の11月号です。
ずいぶんとお得感のある号で、50年の年月を一気に駆け抜けていくような爽快さを感じました。 で、2003年のピックアップは 伊藤伸太郎さんの「銭湯」という詩で、非常に素直に日常のなかから自殺を思い留まる姿が浮き彫りにされていました。実際のところ、この作品は新人欄特集の中でも異色な存在で、イメージのカオスをまったく含まない、素直で逸脱のない描写です。心が惹かれました。こうした詩を好む自分の嗜好をかえりみるにつれ、(象徴性の強い作品よりも、物語がある、平易な詩が好きだったりするわけですよ。奇妙なメロディーがあればさらにツボだったりします。)「読
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