【批評祭参加作品】逆KETIPA??極私的な詩のつくりかたとよみかた/KETIPA
 
い。

 純粋な(生楽器をまじえない)電子音楽は、0と1からなる波形の組合せで構築されている。もしくはその組み合わせに使う要素は、16進数であったり、32進数であったりするかもしれない。今パソコンで書いているこの文章だって、機械語を人間語に翻訳しているから、意味を他人に伝えることが出来る。だけどその根底には、機械語による処理がある。

 詩にしても、現代詩にしても、批評にしても、言葉が紡がれる前に機械語の処理をへてアウトプットされている、という気がする。その言葉なりからうけた印象(機械語)を、どうにか人間語にして伝える、という一連の表現。
 詩を書く場合は、内面に生じた機械語を人間語にな
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