【批評祭参加作品】逆KETIPA??極私的な詩のつくりかたとよみかた/KETIPA
最果タヒ「苦行」
初出 現代詩手帖二月号(2005) 投稿欄
Copyright 最果タヒ 2007-04-26 20:04:56縦
}
この詩からどんな感想を抱くのか。たぶんいろいろ解釈は可能であるだろうし(言葉の配置についてとか、少女性についてとか)、悲しげであるとか具体的な感情を持つこともあると思う。でもそれらは、おれの感じたふるえのような抽象的な感覚を裏付ける説明にはならない。複雑に音が絡み合う電子音楽を聴いたときのような、このはっとする感覚は、具体的な感情や何かしらの解釈から起因するものではない気がしている。それを説明するには、それこそ違った方法論が必要なのかもしれない。
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(5)