変わってねーのは夕日だけ/プテラノドン
あまりにも鬼気迫るもので他の先生らは黙り込んでしまったようだった。「超泣きながらかばってくれてよ、つられて俺も泣いたもん」おーちゃんはそう言って僕に笑って見せた。結局、おーちゃんは修学旅行から帰ってきて校長に説教を受けただけですんだ。
「その後、副坦に呼び出されたんだよ。」
「告られたんすか?」
「んなわけねーだろ。煙草くれよ」
「肺癌になりますよ」
「お前もな」
「俺、三十で止めますもん」
「三十まであと何年?」
「五十年くらいっすね」
「アホか」
「呼び出されてどうしたんすか?」
おーちゃんは副坦に笑われた。お前が泣くとは思わなかったと。
お前は優しいと言われた
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