【批評祭参加作品】口語自由詩と散文との違いは何か/……とある蛙
 
人(もう誰であるか覚えていません。寺山修司か?)は「グーテンベルグが活版印刷機を発明してから、詩人はさるぐつわをかまされた。それ以来詩人は文字で詩を書くようになり、長いモノローグを書き続けている。」と喝破しました。つまり、朗読は詩の本質的要素なのです。和歌でも詩吟でもなんでも口に出して読むだけで感動できる物を目指すべきです。そのためのリズム感ではないでしょうか。なお、このことは定型詩とは直接関係在りません。
 ※楽譜を黙読して音楽を感じる人が余りいないのと同様(本当の専門家はそれも可能ですが)、楽譜は音楽という一期一会の芸術を便宜的に書きとめた物で演奏しなければ誰も感動しませんし、楽譜自体は芸術
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