【批評祭参加作品】口語自由詩と散文との違いは何か/……とある蛙
 
は小説と異なり言葉の意味を厳密に定義付けされたものですから、しかも完結にするため、修飾語は不要です。暗喩も直喩も使いません。極、まれに物の形状などを説明するために直喩を使う場合があります。小説はその点飽きさせないためにあらゆるレトリックを使います。したがって、詩との区別で問題となるのは詩と同様のレトリックを用いる小説などの文芸の範疇に入る文章だと思います。

 多くのネット詩などに言えるのですが、暗喩隠喩を使えば詩として成立するという誤解をまず否定しなければなりません。
 暗喩、直喩 など喩法は詩のレトリックとしては本質的なものではありません。このことは鈴木志郎康さんも入沢康夫さんもそれぞれ
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