【批評祭参加作品】谷川俊太郎インタビューから考えた事/大村 浩一
盾だらけの社会を生きる方法として
詩がある事を、皆にももっと知って欲しいと思うのだが。それには単に「教科
書に載せる」とかで人に押しつけるのじゃなく、魅力あるものとして見せて演
じて浸透させていかなければ、共有できる手段や価値にはなかなかならないだ
ろう。
世間からみた現代詩の「唯一のトマト」になってしまった詩人が、谷川俊太
郎さんなのだろう。彼はまさにその「魅力あるものとして見せて演じて浸透さ
せて」きた詩人だと私も思う。それゆえに彼のインタビューなら、辛くもまだ
情報の公器たる新聞にも取り上げられる。
2009年11月25日の朝日新聞に掲載された谷川俊太郎インタビュー
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