【批評祭参加作品】谷川俊太郎インタビューから考えた事/大村 浩一
 

てきているのが現実だ。
 漫画「エンゼルバンク」によれば、日本ではトマトは殆ど一種類しか栽培も
流通もされていない。誰でも何でも手に入るように見えて、実はそんな具合に
なっている。本当に安全で美味しい食品は苦労して探さないと手に入らないし、
生産者側もビジネスモデルを懸命に成立させないと持続できない。普通のマン
ガ作家にこんな事を指摘されてしまう、マスコミや農学者や農政の不甲斐なさ
をどう思えばいいか。…話を詩に戻そう。
 私などは、やはり詩に関するものは相応に流通もして、少なくも世間的な存
在価値は主張しなければいけないじゃないかと思う。商業性に対しては安易な
同意はしない
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