生きていることを問い直させてくれる美術展 医学と芸術展@森美術館/イダヅカマコト
 
その黒い渦を支える花の茎は肋骨でできていて、根っこには赤ん坊がいます。
少女がもたれかかっている木はまるで人の筋肉の繊維を描くのようにくっきりと樹皮の境目が描かれています。真ん中にはのど仏があるのでしょうか。
白く眼もうつろで開いた足の真ん中の赤い花びらがのぞいた少女を境目に生と死が溶け込んで非常に迫力のある絵でした。

松井さんの下図展が九段下の成山画廊で行われています。ここには『無傷の標本』の下絵も展示されているとのことです。
http://moonlinx.jp/selected_events/art/000712.php

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作品の圧倒的
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