<これは、死のようなモノ> 〜 川村透さんを悼む/藤原 実
である」モノ。どこか、「きみ」であるモノ。濡れ濡れの染み染みの
六月の森に棲むモノ、その始まりノア、から、渇望のカーゴカルトを経て癒される
満たされる予定調和?の帰結、タッチダウンまでの軌跡。それが、すべて。
森を後にして振り返ってみて、その軌跡を俯瞰してみると今の僕にはこんな風に見
えるみたいだ。ほんとうにそうなのか?それはわからない。なんでコンナモノが出
て来たのかワカラナイモノもある、けれど、ほぼこの軌跡はもう、刻み込まれ、も
う、動かしがたく存在してしまっている。分析的な読みで精読していくと、いくつ
かの「そうだったのか?」があり背中を走るモノを感じたりもする、けれど、そ
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