<これは、死のようなモノ> 〜 川村透さんを悼む/藤原 実
、それ
は、どこまで行っても疑問符のとれる事ではない。そんな風にまた、僕は「なにか
」をつのらせて、次の一歩を踏み出すのです。
だから、さらに、もっと前へ
}
同じことをしていたのではとてもかなわない、と思ったぼくは、じぶんは彼ら「難解派」に対抗する「明解派」なのだ、などと宣言し、詩や散文を投稿しはじめました。
なるべく平明なコトバを使う、イメージは暗喩としては用いず、即物的なオブジェとして並べる。ところどころに、陳腐な直喩、決まり文句や感傷的なフレーズを挿入したり、流行歌や他人の詩句、また自分自身の過去の作品の一部を引用する、などなど。
川村さんの書く、精緻で研ぎ澄まさ
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