<これは、死のようなモノ> 〜 川村透さんを悼む/藤原 実
それ」に誠実であ
りながら同時に読者との、そして世界との十分な「共犯関係」を結ぶという成果につ
ながるのだろうか?その、あがきが、「難解さ」をも、詩的なエンターテインメント
にサブリメート(昇華)してくれる事を望みながら。
・・・(中略)・・・
すべて、僕である「断片」、どうしようもなく私的でホログラフィックに暗示的な
カケラたちの奔流、ドライブするモノ、観音力疾走?
カケラとカケラたちがめまぐるしく動く熱気でそのボーダーが溶け重合されて行く
かのように密度が上がる。一瞬、磁気を帯びたかのように、どこか、をいっせいに
指さす、けれどまた混沌へと還って。
すべて、「僕であ
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