<これは、死のようなモノ> 〜 川村透さんを悼む/藤原 実
 
    おはよう
            僕たちに
            アベニュー


「僕という古ぼけた名詞」が「つややかな助詞の/ひとつぶひとつぶ」「始まりの助詞」によって生まれ変わってゆく・・・。
この出版が川村さんにとってはもちろん、当時のフォーラムの参加者やぼくにとっても新しい朝を告げているように感じたのでした。
ぼくは「ここから何か新しい詩の運動が始まるかもしれない」という高揚した気分になり、無断で、この詩をじぶんのサイトのトップページに引用したりしたのでした。
そうやって川村さんの詩集を紹介することで、ぼくも新しい詩の運動に少し参加できるような気になったのです。
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