「名」馬列伝(13) トウショウフリート/角田寿星
 

相手関係に恵まれたこともあるが、東京芝1400mを、先行策から5馬身差の圧勝。
今後の短距離マイル重賞戦線での活躍を充分期待できる内容だった。

が。
彼の競走生活は、ここで突然、終わりを告げる。
資料がほんとうになく、詳しいことが分らないのだが、当時の記憶では、特に大きな故障はなかったと思う。
ただ、オープン古馬との芝の対決は、いつもより確実に彼の脚元を蝕んだのだろう。
通算11戦7勝。オープン特別勝ちひとつ。重賞出走歴、なし。
これが彼の競走成績のすべてだった。

故郷に戻り種牡馬生活をはじめた彼であったが、この成績では相手に恵まれるはずもない。
しかもソシアルバターフ
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