「名」馬列伝(13) トウショウフリート/角田寿星
 
ブリードを持つ。
トキノミノル、トウショウボーイの「奇跡の血量」については言うまでもないだろう。

さて、彼のことである。
彼は牝系のインブリードを持つ。
牝系のインブリードで有名なのはエルコンドルパサー。
さらに大種牡馬ノーザンテーストはレディアンジェラの2×3を持つことも知られている。
彼のインブリードは、ソシアルバターフライの3×3。
そう、言わずと知れたトウショウ一族の基幹牝馬である。

彼の場合、このインブリードは、体質の弱さに顕著になって現れた。
デビューは遅れに遅れて、なんと3歳の10月。福島だった。
もう菊花賞のトライアルも過ぎ、未勝利戦もそろそろ終了しよう
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