Bus stop/パール・ハーバー/月乃助
 
{引用=

赤錆びた鉄くずに
音ばかりがしてきそうで、
枝の間にのぞく空の端に
来るはずもない
飛行機をみていた
確かにここでは、ディーゼルの音が
あんなにも していたのに
St.Charles Street

平たいコンクリートは、
打ち捨てられたバス停の
歴史の小さなプラット・フォーム
黒く染められたように 黙っている
赤く縁取られ
枯れ葉に浸食され 横たわる
たわんだ電線の上に 時をため
肌をさらす プラタナスの

バスはもう
やってこないのです
【Bus Stop】のサインもない そこに
いつか バスがとまっては
人の足音を聞いたのは、

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